Research イメージと関わる文化学を有機的に学ぶ

本専攻は、「舞台芸術」「映像芸術」「マンガ・アニメーション芸術」「ジェンダー表象」の4分野を柱としています。

4つの分野を柱とし、
身体表象文化への
具体的な視野を獲得する

本専攻に所属する学生はこの4つの分野から具体的な研究対象を選択して研究をおこない、修士論文および博士論文を執筆することになります。

「舞台芸術」「映像芸術」「マンガ・アニメーション芸術」の分野では「演習」と「批評研究」の2種類の科目を設置しており、演習科目では専門分野における基本的知識の確実な修得、批評研究科目では応用能力の開発と批評技法の修得を目指します。

また、ジェンダー研究の基礎的な考え方を習得する「ジェンダー文化論演習」を設置して、ジェンダー論の観点から現代社会の問題を照射し分析する力を養います。

この4分野以外にも、身体表象の制度的な枠組みを研究する「表象文化制度論演習」を設置しており、現場からの視点など、身体表象文化へのより多角的・具体的な視野を身に付けます。

4つの分野

  • 舞台芸術
  • 映像芸術
  • マンガ・アニメーション芸術
  • ジェンダー表象
書庫

Overview of the Course 専攻の概要

本専攻は博士前期課程(修士課程)と博士後期課程からなり、現在のイメージ芸術(主に舞台芸術、映像芸術、マンガ・アニメーション芸術、ジェンダー表象)に関して広い知識をもちに関して独自の意見を展開できる人材を育成します。

博士前期課程 現代のイメージ芸術(主に舞台芸術、映像芸術、マンガ・アニメーション芸術、ジェンダー表象)に関して広い知識を持ち、専攻分野の研究対象を調査・分析し、それを通じて現代文化について独自の意見を発信できる能力を持つ人材を養成する。
博士後期課程 現代のイメージ芸術(主に舞台芸術、映像芸術、マンガ・アニメーション芸術、ジェンダー表象)に関して総括的な知識と歴史的展望とを有し、専攻分野の研究対象に対して批評的一貫性のある分析を遂行し、それに基づいて現代文化について確かな意見を発信し、社会的な行動へと結びつける能力を持つ人材を養成する。

Titles of Thesis and Dissertation これまでの
研究内容

  • 空間創造と位相の身体――オスカー・シュレンマーの舞台芸術理論
  • マンガ版『風の谷のナウシカ』における生成論的研究――コミックス成立時における改稿から見た作品分析
  • 日本のマンガ・アニメにおける「戦い」の表象
  • 映画における屠畜・食肉の表象――フランスとアメリカの作品の検討を中心に
  • 19世紀西洋演劇におけるジャポニズム――「日本」の表象の変遷
  • 近代視覚文化としてのマンガ――その文化史的位置づけと美学的意義について
  • フランスにおけるロマンティック・バレエの隆盛と衰退
  • ポール・クローデル研究――《リズム》演劇構想の成立と展開